ノウハウ手帳

水稲のアオミドロ対策

水田には、たくさんの植物や生き物、微生物が生きています。
その中には、稲の栽培にとって有益なものもあれば、そうでないものもありますね。

この写真は、その一例です。なにかわかりますよね?

無処理区の藻の発生.JPG

これは、いわゆる藻ですね。

水田の水面や地面に緑色のかたまりのようなものが見えれば、それは藻です。
水田に発生する緑藻類には、代表的にはアオミドロやアミミドロなどが多いようです。
これらは、日光を遮るために、水温の上昇を妨げ、稲の生育を阻害します。

除草剤などを散布して対応している方も多いですが、なかなか十分には防ぎきれないことがありますね。
また、除草剤が稲や生態系へ与える影響も無視できません。

「さて、アオミドロ対策どうすれば・・・」とお困りの生産者は意外に多いようです。

そこで、サンビオティックが提案する藻(アオミドロ)の解決方法は意外と簡単なのです。
それは、水中に溶存している肥料成分を藻よりも先に食べてくれる微生物を活用することです。

そもそも藻の大量発生は、未熟有機物や肥料が多すぎることなどに原因があります。
しかし長年の試験の結果、代謝が高く分解と増殖のスピードが早い微生物を活用すれば藻の増殖は大きく阻害されるようなのです。

それは、微生物が藻よりも速く、肥料分を食べてしまうからだと推測されます。
つまり、水質浄化パワーの強い微生物を使用することが重要です。

IMG_0468.JPG

こちらは、先ほどの水田の隣の水田でアオミドロの対策に菌力アップを使用した圃場の写真です。

ご覧の通り藻(アオミドロ)の発生はほとんど見られません。
もちろん除草剤は使用していません。

また、上の対象区の写真と比べても、水の透明度の違いがわかると思います。
透明度が上がるというのは、おもしろい現象ですよね。
これにより、田植え後から生長期の水温上昇もスムーズ。生育も順調に育ちます。

いかがでしょうか?菌力アップを使用した水田の不思議、「今年はアオミドロが発生しなかった!」というのは、目には見えない世界の弱肉強食のメカニズムだったんですね。

みなさんも田植え後には、ぜひご活用ください。

(施用方法)田植え後 水口より菌力アップ10L/10aを流し、2〜3日止水する