ノウハウ手帳

ニラ栽培マニュアル

育苗

播種1〜2ヵ月前 土づくり

商品名10a施用量・倍率施用方法
完熟堆肥1〜2t土壌混和
有機石灰、
またはスラグ肥料
100〜200kg
菌力アップ5L×2回全面散布

備考
圃場のpHは必ず計測し、pH6.5前後になるよう有機石灰または転炉スラグ肥料を振り、耕耘しておく。
堆肥は、植物質が多くC/N比(窒素炭素率)が15〜25程度のものが望ましい。
五穀堆肥を使用する場合は、50袋/10aを土壌混和する。堆肥散布後に菌力アップを散布し耕耘する。
その後、2〜3週間後に再度菌力アップを散布して耕耘。これにより、土壌微生物の繁殖を促し、団粒化した土づくりを行う。

播種前1ヵ月〜2週間前 元肥

商品名10a施用量・倍率施用方法
有機百倍5〜8袋土壌混和
鈴成5〜8袋
水酸化マグネシウム15kg

備考
有機百倍は、マッスルモンスターに置き換えてもよい。
く溶性苦土(マグネシウム)肥料を、苦土成分10kg/10a程度施用するとさらに良いです。

播種〜 発芽促進・生長促進

商品名10a施用量・倍率施用方法
菌力アップ5L200倍希釈で潅水
7日おき4回以上

備考
菌力アップで、発根促進、健病育成を促進します。必要に応じて、糖力アップなどの液肥で生育を調整します。

本圃

6月 土づくり、元肥

土づくり

商品名10a施用量・倍率施用方法
バーク堆肥2〜3t 土壌混和
有機石灰、
またはスラグ肥料
100〜200kg
菌力アップ5L潅水

備考
育苗と同様に、pHは必ず6.5前後に調整します。良質な堆肥がない場合は、五穀堆肥50袋/10aを使用します。

元肥

商品名10a施用量・倍率施用方法
マッスルモンスター10袋土壌混和
鈴成15袋
水酸化マグネシウム10kg

備考
定植2週間前までに土壌混和する。
マグネシウムは必要に応じて施用します。(Mgが多すぎると色が浅くなるので注意)
追肥ができない作型では、マッスルモンスター15袋にする。

7月 定植

商品名10a施用量・倍率施用方法
菌力アップ5L潅水(水1t)
5〜7日おきに継続
糖力アップ5kg

備考
活着までは菌力アップのみで潅水し、活着促進する。
菌力アップ、糖力アップの継続的潅水で、土壌団粒を維持し、発根状態の良い状態を継続することがポイント。

8月〜5月 追肥、生長促進・収量アップ・疲労回復

追肥

商品名10a施用量・倍率施用方法
有機百倍1〜2袋20〜30日おきに土壌散布

備考
有機百倍は、20日〜30日おきに追肥する。養成期間は、有機百倍1袋、収穫期間は収穫後2袋が目安。
追肥後は、必ず菌力アップ、糖力アップの潅水(下記)。

生長促進・収量アップ・疲労回復

商品名10a施用量・倍率施用方法
菌力アップ5L潅水(水1t)
5〜7日おきに継続
糖力アップ5kg

備考
生長促進し収量を向上します。
特に冬の厳冬期には、光合成が不足し体力を消耗しやすいため、糖力アップが有効です。
なお生育不良、微量要素欠乏、病害虫が多いなどの場合は、純正木酢液3Lを追加して潅水します。

捨て刈り1ヵ月前 貯蔵根発達

商品名10a施用量・倍率施用方法
コーソゴールド500倍希釈潅水または葉面散布
5日おき4回
本気Ca(マジカル)1000倍希釈

備考
収穫前の捨て刈りをする場合は、その1ヵ月前からコーソゴールド、本気Ca(マジカル)を施用し、貯蔵根の発達を促します。

病害虫発生時

土壌病害の対応

商品名10a施用量・倍率施用方法
菌力アップ10L潅水(水1t)
5日おき4日以上
本格にがり2L

備考
立枯病、株腐病、茎枯病は、必ず初期症状で発見し対応する。
殺菌剤等を使用したのち、菌力アップ、本格にがりで病害の蔓延・拡大のリスクに対応する。

茎葉病害、虫害の対応

商品名10a施用量・倍率施用方法
本格にがり2L500倍希釈で潅水
5日おき4回程度
純正木酢液2L
コーソゴールド2L

備考
葉面散布でも大丈夫です。
その場合は、にがり・木酢は1000倍、コーソゴールドは500倍希釈です。
にがり・木酢は細胞壁や繊維を強化し、コーソゴールドは光合成を向上させ、耐病性を高めます。

水害・湿害発生時

応急対策

商品名10a施用量・倍率施用方法
酸素供給材規定量潅水
菌力アップ10L潅水2回

備考
大雨水害等により冠水した場合は、MOXなどの酸素供給材を速やかに潅水し、翌日菌力アップ10L(50倍希釈)で潅水する。3日後、再度菌力アップ10L(50倍希釈)を潅水する。

注意点

  • 地域、作型によって、時期が異なると思いますので、生育ステージで判断してください。
  • 可能であれば、土壌診断を実施し、データに基づいて施肥設計を行うことをお勧めします。
  • 品種や土壌条件等によって、施肥量は加減してください。