アスパラガス 水害からの回復事例
佐賀県でアスパラガスを栽培している、
若手農家のYさんの水害からの回復事例です。
Yさん、年々少しずつ成績を上げてきたものの、
前年は惜しくも地域4位という結果でした。
さらに良くするためには、もう一つなにか新しい技術が欲しい。。。
そんな時、近隣の玉ねぎ農家の圃場を見に行って、衝撃を受けたのです。
「見てみんですか。玉ねぎの根がポットからはみ出しとっとですよ!」
発根が難しいという玉ねぎのセルトレー育苗で、根が地表面にはみ出して
生えているのです。
驚いて苗を引き抜いてみると、根鉢がびっしり巻いています!
その瞬間にYさんは、「コレだ!」と思ったそうです。
玉ねぎ農家が密かに使っていたのは、菌力アップ。
発根促進の効果を見たYさんは、アスパラに使うことを決意しました。
Yさんは早速、菌力アップと糖力アップを取り寄せ、春芽から
それぞれ5L/10aずつ潅水。
ところが前年秋の天候不順の影響で、アスパラの栽培環境は良くありません。
思うように春芽が出ず、周りの仲間に聞いても「今年は春芽は
もう絶望的やねぇ」という状況。
しかしYさんは、菌力アップの手ごたえをすでに感じていました。
立茎を始めたころ、地表に根が飛び出すほどの勢いで発根しているのを
目にしたのです。この調子なら夏芽は期待できる!
ところが、収穫が始まり1日50キロ以上も収穫している最中、
稀にみる大雨が襲来したのです。
Yさんの畑も、20cmほども冠水してしまいました。
アスパラは、湿害に弱い作物です。
Yさんは、即座に菌力アップと酸素供給材を潅水して対処しました。
するとこれまでの苦労に応えるように、アスパラはメキメキと萌芽を始めました。
水没中にもかかわらず収穫していたというからすごい事です。
後日、お伺いして「水害の後、大丈夫でしたか?」と尋ねてみると、
「お陰様で被害なしですよ!見てください、放線菌が動くからか、
根の張り方が全然違うんです。茎枯れも立ち枯れもほとんどゼロです」
夏芽をほぼ毎日40~50kgを収穫し、Lサイズ以上が80%という質と量。
「この調子でいけば、今年こそ表彰されますよ!」新たな技術を手に入れて、
ますますやる気満々のYさんでした。
この記事で使用した商品
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