サンビオティック体験記

日照不足で不調のキュウリ、10日後には見違えるように回復

天候不順で例年にない日照不足。対処は・・・

今年の天候不順は、生産者の皆さんは本当に頭を抱えてしまう方が多いようです。
長崎できゅうりを栽培されていらっしゃるHさんも、その一人です。
微生物や糖発酵液を自在に使いこなし、腕には自信のあるHさんです。しかし、今年の天候には首をかしげました。

「こがんおかしかとは初めてよ・・・(こんなに変なのは初めてだよ・・・)」と、電話をかけて来られました。

畑をのぞいてみると、確かにHさんの畑がこんなに不調なのは見たことがありません。
まわりの農家さんが、キュウリがない時期にもバリバリ収穫していた、あの雄姿はどこへ、、、という感じです。

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これがその時の写真です。葉はスカスカと枚数が少なく、なんとも寂しい感じです。
使い慣れた酵素資材もやっているのですが、なかなか効果がないようです。

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この写真のような状態。例年なら、もうどんどん収穫をしているころですが、小づる、孫づるがほとんど出ておらず、下葉からまるで枯れ上がったかのようです。

まさに徒長型。原因は、例年にない日照不足と高温です。炭酸同化ができず炭水化物を作り出せない事、そして作り出せても、夜温が高く、その分を消費してしまっているため、樹勢が衰えてしまったのだと思われました。

そのため、ほとんどの実が花が咲いた後に、落ちてしまうのでした。典型的な日照不足の症状です。

日照不足、徒長...崩れたバランスを戻すには

9月末の時点で、ほとんど収穫はゼロ。これまでにない異常な事態です。

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「Hさん、これはすぐに対処した方がいいと思いますよ。バランスが戻れば回復するかもしれません。普通なら10月下旬ごろからやるんですけど、今から糖力アップをテストしてみませんか?」

これまでのお付き合いで、菌力アップにはとても大きな信頼を寄せているHさんですが糖力アップの方は、まだあまり魅力を感じていないようでした。でも、まずはやってみるしかないのです。

「そうやね、じゃあすぐ送ってみて!!」とHさん。
早速テストしてみることになりました。 さすがのHさんの判断と行動の早さ。
届いた糖力アップ、菌力アップをすぐに潅水しました。どちらも反当5Lです。
そして、花芽促進のため、コーソゴールドを葉面散布しました。

わずか10日後、生長点に勢い。小づる・孫づるが一斉に出た。

そしてHさんから、電話があったのはわずか数日後です。
「(あの糖力アップは)よかごたるよ、見にこんね。」

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潅水から計10日後、Hさんの畑に伺うと見違えるほどの生育にビックリです。
まるで葉の枚数が3倍くらいになっている感じがします。
まだ、べと病などの痕跡が残りますが、明らかに生長点は勢いを取り戻し、葉が生き生きとしてきました。
Hさんが喜んでいたのは、この写真。
菌力アップ、糖力アップを潅水してからすぐに、小づる、孫づるが一斉に出てきたというのです。

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ご覧の通り、花が元気よく咲き、すでにキュウリが何本も成り始めています。
もちろんこの間、天候不順が続き、屋音も下がらず、気象条件は、ほとんど変わりません。
あのとき、菌力アップと糖力アップを潅水していなかったら、これほどまでに状況が改善したとは考えられません。
たった一回の潅水でこれほど変わるとは、、、Hさんの表情にも驚きと、なんとか行けそうだと安堵の表情が見えました。

「またやりたかけん(やりたいから)、菌力と糖力持ってきて!!」

多くを語りませんが、Hさんは新しい武器を手に入れたような、満面の笑顔で追加注文してくださいました。
天候不順の時こそ、改めて植物の様子を見て的確に対応をする事が大切です。
菌力と糖力のパワーを思い知った事例となりました。