生姜の連作障害対策!3年連作でも過去最高収量を記録!

IMG_0322.JPG 今回ご紹介するのは、熊本県宇城地区で生姜を栽培されているUさんです。この地区では、生姜栽培にサンビオティックを導入される方が増えています。Uさんもその一人で、部会の仲間が成績を伸ばしているのを見て、自分もサンビオティックを試してみようと思い立ちました。

 お伺いすると、ちょうど収穫中でした。(→右写真)なんだか、遠目から見てもわさわさと茂っていて、調子がよさそうですね。

IMG_0345.JPG Uさんが抱えていた課題は、やはり根茎腐敗病をはじめとする連作障害です。生姜は、排水性が何より大切です。Uさんもそのことは重々承知していて、排水性の悪い圃場では、かなりの高畝にして、相当に気を配っています。それでも病気は出るものです。

(←左写真:高畝にして、排水をよく。)

 昨年も病気が出てしまい、なかなか収量が伸びませんでした。もちろん、新しい畑に作付けすればリスクも減るとは思うのですが、そんな畑もなかなかないのが実情です。連作障害、これが一番の問題です。


 今回作付ける圃場も、今年でもう3連作め(3年連続)です。やむを得ず作付けするものの、昨年より病気が出ることは覚悟しなければならない状況です。そこで、今年は新しいチャレンジをすることにしました。「少しでも病気が減れば儲けもん!」と、仲間から聞いていたサンビオティックの資材を使ってみようと決意されたのです。

IMG_0314.JPG Uさんが育てている生姜は、フィリピン系の品種で作り慣れたものです。今期は、菌力アップなどの資材をやったり、水管理をしやすくするために、スプリンクラーまで導入して、張り切っています。(スプリンクラー 右写真→)

 まず実施したのは、菌力アップです。前作は、病気が出てしまいましたから、念には念を入れて施用します。最初に前作の残渣を分解するため、前作収穫後に菌力アップ10L/10aを水に希釈し、動噴で全面散布し耕耘しました。その後、しばらく養生したのち、バスアミドという農薬で土壌消毒を実施しました。そして、土壌消毒後に、さらに念押しで、もう一度菌力アップ10Lを動噴で散布しました。

 皆さんご存知の通り、根茎腐敗病をはじめとする連作障害を抑えるために、生姜栽培では以前は臭化メチルという強い農薬を使用していました。しかし、環境への影響が強すぎるということで禁止になり、今では土壌消毒はクロールピクリンという農薬で土壌消毒を行うのが主流となっています。ところが、Uさんが今回使用したのは、クロールピクリンよりさらに弱いバスアミドという農薬を選びました。これからの農業は、環境への配慮も大変重要です。Uさんは、土壌生物性へのダメージ、そして環境への配慮も考えて、あえてバスアミドを選んだと言います。

 Uさんの思惑は、ぴたりと当たっていました。バスアミドで必要最小限の殺菌を行い、ダメ押しの菌力アップの施用で、土壌が見違えるように生き生きとした感じを感じたと言います。たしかに、菌力アップをこれだけしっかりやれば、団粒化が促進され、土壌微生物相もばっちりでしょう。

 そして、今年もう一つ初めての導入したのは、発酵リン酸肥料「鈴成」です。これが、生姜にとてもいいという話を聞いたのです。通常の肥料にプラスして、鈴成を5袋(100kg)/10a、全面散布してから、高畝を立てて植え付けを行いました。

 その後、連絡があったのは梅雨前です。
「やっぱり(病気が)心配やけん、菌力アップば流したほうが良かでしょうか?」
とUさんは、お電話してこられました。皆さんも感じていらっしゃるように、最近の雨は、大水害を起こすほどの大雨が良く降ります。そのたびに、土壌は冠水状態に近くなり、土壌生物相もかなりのダメージを受けてしまいます。念には念を入れて、、、。そんなわけで、Uさんは菌力アップを梅雨前から毎週10L、スプリンクラーで散布し、栽培期間中、徹底して土づくりに努めました

 生姜は、土づくりの結果が正直に現れる作物です。そんなUさんの努力の甲斐あって、今年は本当に美しい生姜が育ち、まるで稲のように生育がそろい、通りかかる人が惚れ惚れと見とれていくようになりました

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収穫期になり、Uさんの畑をお伺いしましたら、大きな生姜を手にもってニコニコして歩いてきました。
「いやー、本当にすごかですね。病気はほとんど出ませんでしたよ!ありがとうございました。
 ほんと、効果に納得です。鈴成も効きましたよ!生姜が丸々してうっとりするごたるですよ!

「収穫量はどうですか?」と反収を聞いてみると、
最高記録ですよ!今まで5トンが最高やったですけど、今年は6.5トンです。サンビオティックのコストパフォーマンスは最高ですね!ははは!」と褒めてくださいました。

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※鈴成の効果で「まるまると太った生姜。分げつも盛んです。」

 ちなみに下記は、Uさんのここ数年の生姜栽培の収穫データです。

面積 圃場1 30a 圃場2 20a
栽培年 収量(kg) 10a当たり(kg) 収量(kg) 10a当たり(kg)
2014年 11,880 3,960 休作
2015年 13,020 4,340 10,680 5,340
2016年 休作 7,230 3,615
2017年 17,100 5,700 休作
2018年 15,600 5,200 8,985 4,493
2019年 19,605 6,535 11,370 5,685

※「休作」については、連作障害回避のため作付けを行っていない。
※例年、バスアミドによる土壌燻蒸消毒は、どちらの圃場も行っている。
※2019年より、サンビオティック資材の「菌力アップ」と「鈴成」を導入している。

 いかがでしょうか?データを見る限り、サンビオティックを取り入れた2019年で、最高記録を出していることがわかりますね。しかも、連作にもかかわらず収量が上がっていることも注目に値します。通常は、連作2年目では収量が下がることが多いですから、圃場1では3年目にもかかわらず過去の収量を大幅に超えたことは、奇跡のような出来事です。2つの圃場の合計では、昨年より6トン以上も収穫高が増えていますが、今年の生姜の販売単価は@350円/kg前後だったということですから、昨年より200万円以上もの販売高アップの効果があったことになります。すごいですね!

 しかも、Uさんがおっしゃるには「今年は台風にだいぶ揉まれた」ので、相当に心配していたというのです。連作障害、大雨、台風という非常に厳しい環境から、過去最高の収量を上げることができたのは、素晴らしいとしか言いようがありません。

IMG_0353.JPG 誇らしげに大きな株を抱えて笑うUさん

 また、肝心の連作障害対策としての根茎腐敗病の発生率ですが、どちらの圃場からも根茎腐敗病の罹病株は、10株未満であって、「とにかく病気が減った!ほとんどゼロ」だと言われました。これまでの発生率からすると、本当に嘘のように減ったと喜んでいただきました。

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一株でスゴイ分げつ!!

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重そうです。

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IMG_0346.JPG 珍しい、生姜のつぼみ

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 このように、好気性微生物「菌力アップ」での土づくり、そして発酵リン酸肥料「鈴成」での品質向上の事例がどんどん増えています。皆さんもぜひ、ご参考にして取り入れてみてください。

(参考)生姜の栽培マニュアルはこちら

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