アミノ酸キレートミネラル「マジ鉄」
マジ鉄は、二価鉄、苦土(マグネシウム)、マンガン、ほう素、亜鉛、銅、モリブデン、といった植物にとって大変重要な必須微量要素が特別なアミノ酸でキレートされ、微量要素欠乏の防止と、光合成や生理活性を高め、植物の健全な生育をサポートします。天候不順に強く、高品質な栽培をするための「攻めのミネラル補給」のツールです。












資材の種類 | アミノ酸キレートミネラル(総合微量要素) |
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容量 | 200g×5p入り(箱) |
価格(税込) | @880円/p(1箱4,400円) |
性状 | 液体(粘性は無い) |
普通肥料登録番号 | 生第106063号 |
肥料の種類 | 液体微量要素複合肥料 |
保証成分量(%) | 水溶性苦土 1.0% 水溶性マンガン 1.0% 水溶性ほう素 0.10% |
その他の成分 | キレート鉄 (鉄として) 1.50% キレート亜鉛 (亜鉛として) 0.108% キレート銅 (銅として) 0.06% モリブデン酸ソーダ (モリブデンとして)0.027% pH 3.3 |
植物生育の原動力である「光合成」を高めることに注目した
全く新しいキレート型総合微量要素剤が登場!
『マジ鉄』の特徴
マジ鉄には、鉄(二価)、苦土(マグネシウム)、マンガン、ほう素、亜鉛、銅、モリブデン、といった植物にとって大変重要な必須微量要素が7種類も含まれています。これらは、植物の生育にとって最適のバランスで配合されており、吸収を高めるために特別なアミノ酸でキレートされています。
キレート(錯体)とは、ミネラルが炭水化物やアミノ酸などと結合し安定している状態で、植物や微生物にとって非常に吸収しやすい状態のことです。酸化しやすく不溶化しやすいミネラルを守っています。葉焼けや根焼けなどの心配が減り、しかも施用後に土壌へ吸着されにくく、また酸化しにくい性質のため植物の吸収性が格段に向上します。また、植物体内での移動に優れ、生長点などの不足部位に届きやすくなります。このように、植物に効果的に使われるミネラルを供給できる点で、ミネラル資材(微量要素資材)は、キレートされたものを選ぶほうが良いでしょう。
特に、マジ鉄は市販のキレートミネラルの中でも特徴的に『アミノ酸キレート』という技術を採用したこれまでにない画期的な資材となっています。アミノ酸は、植物のみならず私たち人間も含め、体を構成する最も重要な栄養素です。細胞の素材そのものである「たんぱく質」の元であるため、ミネラルと一緒にアミノ酸を供給できることのメリットは、はかり知れません。
『マジ鉄』の効能
マジ鉄を、作物の生育中に施用することで、驚くほど安定した栽培が可能となります。各種ミネラルは、ホルモンや酵素の原料となり、植物の生理活性を高め、そして光合成の力を高めます。マジ鉄の二価鉄や苦土(マグネシウム)、マンガンなどは、葉緑素のもととなり、葉緑素の働きを高めます。
これにより、干ばつや高温、低温や日照不足においても、他の農家よりも強い生育を実現します。 マジ鉄には、このようなバイオスティミュラントとしての作用があり、「攻めのミネラル補給」の強力なツールとなります。
特に、トマトやイチゴ、きゅうりなどの長期栽培の果菜類では、生育の後半にミネラルが不足し、生理障害を起こして減速してしまう現象がよく見られます。また土づくりをするタイミングが少ないホウレン草や小松菜の連作圃場にも有効です。土壌pHが上がりミネラルの吸収が悪くなったハウスにももちろん、畜産堆肥によってミネラルが不溶化したミネラル欠乏予備軍の圃場にも、栽培中にバランスの良いミネラルをいとも簡単に吸収させます。さらに、花卉類ではキレートミネラルが、美しくあふれんばかりの花を咲かせます。『ミネラルは、花咲か爺さんの秘薬』と言われているのです。様々な植物・作物に、マジ鉄がマジで役に立ちます。
食品としての価値を高める『マジ鉄』
そして、さらに重要なことは、マジ鉄で栽培した野菜や果物は、私たち人にとっても重要なミネラル豊富な食べ物となるという事です。
私たち農業者は、作物を育てると同時に、それを食べる「人の健康」を育てているといっても過言ではありません。日々、私たちの育てた野菜や果物を食べてくれる人の、「健康」と「幸せ」を願って栽培をしていますし、そのような信念をもって農業に取り組むべきでしょう。
マジ鉄は、「いのちのミネラル」と言われる「鉄(Fe)」を多量に含んでいます。そのほか、「愛情のミネラル」と言われるマンガン(Mn)、「性のミネラル」と言われる亜鉛(Zn)など、人にとっても本当に重要なミネラルを多く含んでいるのです。ミネラル豊富な野菜は、糖度やビタミンが多く、子どもたちが喜んで食べる美味しいものとなります。子どもたちの舌は、本当に正直です。マジ鉄で育てた野菜は、それを食べる人に「生きる力」を与えてくれる「本物の野菜」となります。マジ鉄で育てた野菜や果物を、地元の学校給食や、高齢者施設、病院などへお届けして、ぜひ役立ててもらいたいと願っています。
食品としての価値が高いミネラルリッチな野菜を目指すには、マジ鉄を活用することがおすすめです。
『マジ鉄』の有効成分
マジ鉄には、植物の必須微量要素のほとんどを含んでいます。それらは、すべてアミノ酸キレート態となっており、吸収と体内移動性に優れ、ミネラルの力を発揮します。各含有成分には、下記のような働きがあります。
『マジ鉄』に含まれる各種ミネラルの働き
要素名 | 含有量 | 主な働きと欠乏症の要因 |
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鉄(Fe) (二価鉄) |
1.50% (15,000ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
マグネシウム(Mg) | 1.0% (10,000ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
マンガン(Mn) | 1.0% (10,000ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
ほう素(B) | 0.1% (1,000ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) ①アルカリ土壌(高pH) |
亜鉛(Zn) | 0.108% (1,080ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
銅(Cu) | 0.06% (600ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
モリブデン | 0.027% (270ppm) |
(植物内での働き) (欠乏症の要因) |
『マジ鉄』の驚異的な着色促進機能
マジ鉄には、着色を促進する機能があるようです。このことは、福岡県であまおうを栽培する生産者の方から最初に報告がありました。その後、他の生産者、他の品種でも試験したところ、同様の着色促進作用が確認できました。
以下に、着色促進の事例をご紹介します。これは、イチゴの生理障害の一つである「先白果(さきじろか)」に、マジ鉄を散布していただいたときの写真です。
「先白果(さきじろか)」に、マジ鉄を散布した事例1
「先白果(さきじろか)」に、マジ鉄を散布した事例2
「先白果(さきじろか)」に、マジ鉄を散布した事例3
いちごは、通常果実の先端から着色していくが、先白果は色素がうまくたまらず、先端が白いまま残り、着色しないまま収穫適期となる。
秋口や春先など、栄養生長に傾いているときや、品種の特性で先白果の発生が多い。窒素や加里が優先して効いて、水分が多い傾向の時、大玉果に発生しやすいとされている。
先白果の症状があるイチゴ8個を、マジ鉄の散布前から追跡確認。
マジ鉄は、5000倍希釈で葉面散布で1回実施。
今回追跡したイチゴは、8個すべて先白果がほとんど解消し、完全着色した。着食のスピードが速く、追跡していないイチゴも、圃場全体のイチゴの赤みが非常によく発色する結果となった。
この結果には、生産者もびっくり。「ふつう、先白果が治ることないですよ!」と興奮して話していただきました。そしてさらには、先白果が先まで赤く色づいただけでなく、正常なイチゴの赤みがものすごく濃くなったように感じたと言います。マジ鉄のミネラルが、酵素系に働き、ポリフェノールなどの色素生成回路が活性化されたと思われます。
ほかにもイチゴの生産者数名の方に試していただいたところ、同様にマジ鉄を導入してから着色が良くなることを確認しました。
「翌日には葉の色が濃くなって、色づきがほんとに良いみたいです。」と、どの生産者も実感しておられるようでした。やはり、マジ鉄の効果は、生産者には数日で感じられるようです。
佐賀県のイチゴ生産者の圃場でも、マジ鉄を使って面白い現象が確認されました。写真を見てわかるように、イチゴの先の方からくっきりと色が付き、白と赤のコントラストがはっきりと分かれています。
「いちごの先から、真っ赤になるよね。見て、赤と白がくっきり分かれとるやろ?これはすごかよ。」と、非常に着色の仕方が良いことを指摘されました。
このような、着色促進の現象は、イチゴだけでなく、トマトやブドウ、ミカンなどでも見られています。微量要素が、ブドウ糖などの糖類の転流を促進したり、また酵素の働きが高まり、糖類の分解・合成が促進されたことを意味していると考えています。
植物内に存在する何百、何千もの酵素のほとんどが、亜鉛やマグネシウム、鉄や銅などの微量要素によってその機能を発揮していることを考えると、マジ鉄の意味は、そういうところにあるだろうと感じます。
『マジ鉄』の具体的活用例
『リービッヒの最小律』をご存じでしょうか?植物の生育は、様々な栄養素のうち、もっとも不足している要素に制限される、という事です。窒素、リン酸、加里、カルシウムやマグネシウムはもちろんですが、微量要素が不足していて、生育が制限されている事例は、実は大変多いのです。
しかし、そのような潜在的欠乏症は、目に見えにくく、何が不足しているかが分かりにくいというのが、現実です。例えば、トマトの青枯病はカルシウム不足のサインであることが多く、キュウリのべと病は鉄欠乏で出やすいとされ、ネコブセンチュウは、マンガン不足のサインであるとも言われています。病害虫はあくまでも結果であって、実は本当の原因は微量要素欠乏だった、という事例は大変多いのです。
農業経営を安定するためには、いかに生育不良のリスクを排除していくかが大きなポイントとなります。そんなとき、微量要素の潜在的欠乏症のリスクを減らすのが、マジ鉄です。マジ鉄を活用することによって、植物は最大のパフォーマンスを発揮することができるようになるでしょう。
マジ鉄は、各微量要素の必要量と吸収率を勘案し、ベストバランスでミネラル成分を配合しています。安心して、潅水や葉面散布にお使いいただけます。栽培期間の長い施設園芸作物では、月に3~4回の潅水または葉面散布を実施します。まずお勧めの時期として、葉菜類や根菜類、果樹などでは、細胞分裂の激しい栄養生長期(生育前半)を中心に施用するのが良いでしょう。
また、収穫前や収穫中の生殖生長期には、薄めの濃度(通常は、潅水や葉面散布ともに、5000倍で使用しますが、10,000倍くらい)で、使用頻度を上げたほうが効果があります。同時に、さらに健全な生長を促すために、『海王』5,000~7,000倍を混用・併用します。これにより、生殖生長期の花芽分化や果実肥大が促進され、着色や果肉が充実します。ワックス層が発達し、食味も優れ、収穫期の病害虫の軽減にも影響します。
なお、ミネラル成分には過剰害というものもあります。マジ鉄を使用する際は、まずできるだけ薄め(5,000~10,000倍)に希釈して使用をはじめ、生育に合わせて、徐々に濃度を調整していってください。
散布頻度、使用量の目安は、収穫量1トンに対して2~3回です。特に、トマトやイチゴ、キュウリなどの長期栽培作物の果菜類は、収穫量も多いですから、後半には根の活力が衰え、ミネラルの吸収量も低下しがちです。根からの吸収が難しい時には、葉面散布での補給も非常によい方法です。
皆様の素晴らしい農産物の生産に、『マジ鉄』をぜひご活用ください。
使用方法
使用量(標準) | (欠乏症による生理障害時) 潅水・潅注 2000倍希釈(原液500g/10a) 3~4回 葉面散布 2000~3000倍希釈 3~4回 (健苗育成、生長促進、収穫期間) 潅水・潅注 5000倍希釈(原液200g/10a) 週1回 葉面散布 3000~5000倍希釈 週1回 ※最初は薄めから使用してください。 ※点滴チューブで使用する場合は、最後に水を流してください。 |
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使用方法 | 潅水、潅注、または葉面散布 |
使用時期 | 育苗、栄養生長期、花芽分化期、収穫期間 |
使用頻度(標準)および回数 | 週1~2回 |
注意事項 | ・飲み物ではありません。 ・小児の手の届かない場所に保管してください。 ・直射日光や高温になる場所での保管はさけてください。 ・アルカリ製剤との混用は避けてください。 ・商品の特性上、徐々に変色しますが、吸収率や効果は変わりません。 ・高濃度の散布では、過剰害の恐れがあります。 ・花卉や繊細な作物への散布は、必ずテストをしてからご使用ください。 ・土壌分析の値を参考に施肥量を調整してください。 ・商品の使用期限はありません。未開封であれば、数年は大丈夫です。 |
用途
微量要素欠乏・生理障害予防 | 葉の黄化、クロロシス、生長点の萎縮・壊死、コルク化、芯腐れ、空洞果、不稔、しみ、変形・奇形、などの軽減、予防。 |
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生殖生長・花芽分化促進 | 花芽分化促進、着花促進、着果促進、肥大促進、生理落下軽減。 |
農産物の品質向上 | 果実の糖度や食味の向上、着色(発色)促進、ポリフェノール・ビタミンC等の抗酸化物質増、根菜類の肥大・収量増、日持ち・貯蔵性の向上。 |
病害虫抵抗性の向上 | 天候不順による天候不良の軽減、病害虫抵抗性の向上 |
その他 | 徒長抑制、根張り促進、土壌微生物の繁殖促進 |
適用作物
果菜類 | トマト、キュウリ、ナス、イチゴ、ピーマン、スイカ、カボチャ、ゴーヤなど |
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豆類 | インゲン、キヌサヤ、スナップ、大豆、小豆など |
根菜類 | ゴボウ、大根、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、生姜など |
茎葉菜類 | アスパラガス、ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ネギ、ニンニクなど |
花卉類、ハーブ類 | バラ、菊、カーネーション、ストック、トルコキキョウ、ミント、シソ、バジルなど |
果樹 | ミカン、雑柑、ブドウ、梨、リンゴ、柿、桃、マンゴー、パッションフルーツ、キウイ、ブルーベリーなど |
水田 | 稲、レンコン、水芋、ワサビ、イグサなど |