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有機酸キレートカルシウム「本気Ca」(マジカル)

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高濃度の有機酸キレートカルシウムと水溶性ホウ素を配合した液体肥料です。
多くの作物で起こる生理障害は、土壌中のカルシウム過多または不足によって引き起こされます。本気Caは、カルシウム欠乏を効果的に予防すると同時に、農産物の病害虫抵抗性を高めます。
さらに、果樹や果菜類の品質向上、糖度・食味の向上にも大変おすすめです。

価格(税込)2kg:2,530円
10kg:8,800円

本気Ca(マジカル)の特長

サンビオティックが本気になって作ったカルシウム資材「本気Ca(マジカル)」は、カルシウムとホウ素のダブルパワーで、植物の強化に貢献します。
カルシウム原料には、高純度水酸化カルシウムのほか、アミノ酸や微量要素を豊富に含む卵の殻を使用しています。塩化カルシウムや硝酸カルシウムなどのカルシウム肥料(化成肥料)は、一切使用していません。また、水溶性ホウ素(1.15%)が植物の細胞壁でペクチンを橋渡しして働くので、カルシウムと共に細胞壁の生長を同時に強化することができます。

カルシウム欠乏を予防し、
病害虫に強い作物へ

弱酸性の土壌を好む野菜にも施用できるカルシウム資材

多くの作物で最も多いといってもよいのが、土壌中のカルシウムの過多または不足による生理障害です。カルシウムとホウ素は、植物内では細胞壁を構成する重要な元素で、これが不足することで病害虫に弱くなり、また根の生長が抑制され軟弱となり、土壌病害も助長してしまいます。

本気Caは、カルシウム欠乏を効果的に予防すると同時に、農産物の病害虫抵抗性を高めます。さらに、果樹や果菜類の品質向上、糖度・食味の向上にも繋がります。

こんな効果が期待できます!

  • 果菜類、果樹などの作物では特に、本気Caを定期的に施用することで、作物が締まり、比重は重く、皮の硬い果実が収穫できます。
  • 果実は着色が良く、風味や糖度が高まり食感が良くなります。
  • 軟弱な野菜であるネギ類や葉菜類は、病害虫に強く、締まりのよい野菜に育ちます。
  • 柑橘の浮皮防止や果菜類の裂果・生理落果防止などにも役立ちます。

吸収力も効果も抜群!
有機酸キレートカルシウム配合

吸収力も効果も抜群!有機酸キレートカルシウム配合

本気Caは、酢酸や木酢液由来の吸収に優れた有機酸キレートカルシウムを、高濃度に含んでいます(CaOとして8.95%程度)。一般にカルシウムは、植物内の移動性が悪いといわれていますが、有機酸キレートカルシウムは水への溶解性や安定度が高いため、植物への吸収が良く、また植物内でのカルシウムの移動が良くなります。

本気Caのカルシウムは微量でも高い効果を得られる理由は、この吸収性と移動性に優れた有機酸キレートカルシウムを最高濃度の配合で実現しているからです。

弱酸性の土壌を好む野菜にも
施用できるカルシウム資材

弱酸性の土壌を好む野菜にも施用できるカルシウム資材

石灰は、アルカリ分を多く含んでおり、雨などの影響で酸性に傾いた土壌を中和させるための土壌改良にも使われます。しかし、過剰に施用してしまうと土壌がアルカリ性に傾き、リン酸や鉄などのミネラルが難溶化し生育障害を招く恐れもあります。

特にジャガイモやサツマイモなどのイモ類は石灰を施用しない場合が多いですが、そのような弱酸性の土壌を好む作物にも使用できるのが本気Caの特長でもあります。

本気CaはpH6.1であり、カルシウム資材の中ではpHが低い肥料ですので、土壌pHに影響を与えることなく栄養分となるカルシウムを供給します。本気Caを葉面散布することで、収量や貯蔵性の向上が期待できます。

カルシウムの特性を知り、
カルシウム欠乏症知らずに

そもそも植物にとってカルシウムとは

そもそも植物にとってカルシウムとは

カルシウムは、細胞壁を構成する重要な元素であると同時に、光合成産物「糖」の転流にも重要な成分でもあり、肥大や甘味に大きく関係します。さらに、植物内では信号としても使われる重要なもので、免疫やホルモンの分泌などとも密接にかかわっています。

カルシウムが不足すると、葉先や生長点が枯れるチップバーンや芯腐れは代表的ですが、果菜類の尻腐れ症など組織がつぶれてしまう症状が典型的にあらわれます。

逆にカルシウムを十分に与えた植物の生育は見事なものです。葉にはワックスが光り、細胞がしっかりと締まり緻密な肉質となります。糖度や風味が非常によく、病気が劇的に減る傾向になります。

石灰施用だけではカルシウム不足に

石灰施用だけではカルシウム不足に

カルシウムは水に溶けにくい性質があり、しかも、土壌中に窒素やリン酸、カリ、マグネシウムなどが多いと吸収が阻害されるという気難しい側面があります。そのため、苦土石灰や炭酸カルシウムなどの石灰を施用していても、カルシウムが不足し生育不良に陥ってしまうケースがとても多いです。

特に多肥栽培を主流とする農業スタイルでは、より多くのカルシウムを吸収させるための方策がなければ、せっかくの肥料も無駄となり、肥料をやるほど収量や生産物の品質は低下するというジレンマに陥りやすくなります。

カルシウム吸収に便利な化成肥料、
しかしデメリットも

トマトの尻腐れ病

生石灰や消石灰、炭酸カルシウムや苦土石灰以外に、カルシウム資材にはいろいろなものがあります。代表的には塩化カルシウムや硫酸カルシウム、そして硝酸カルシウムでしょうか。

これらの化成肥料は、水への溶解度が高く、効きやすいという特徴がありますが、リン酸や窒素(硝酸)などと結合しやすいという最大の難点があります。多用すると、他の肥料の吸収を阻害したり、流亡を促進してしまうことがあります。さらに、葉面散布すると葉焼けしやすいというデメリットもあります。

「カルシウム補充」と
「他成分を阻害しない」を両立

「カルシウム補充」と「他成分を阻害しない」を両立 | サンビオティック農業をしている桃農家

そこで登場するのが、有機酸カルシウムです。酢酸などを主とする有機酸とカルシウムが結合し、非常に安定した状態で水に溶けているため、他の肥料成分の阻害をすることも少なく、吸収や植物体内の移動性に優れているという特徴があります。

本気Caは、この有機酸カルシウムを最高濃度で配合しています。しかも、この商品の面白いところはホウ素が入っていることです。カルシウムとホウ素のダブルパワーで、植物の強化に貢献します。

乾燥や過湿などで生育環境が崩れているとき、根が弱っているとき、また、土壌中にリン酸やカリが多くカルシウムの吸収が悪いとき、土壌に施用したカルシウムでは足りないとき。そんなときはプラスアルファで、ぜひ本気Caをお試しください。

実験から分かる本気Caの効果

驚くべき病害抵抗性の向上

本気Caを使用した面白い実験結果があるのでご紹介します。この試験は、一般の野菜用培養土に、化成肥料と苦土石灰を混合し、ネギを育てたものです。試験のために、本気Caを2,000倍区、5,000倍区を設け、無施用区と比較しました。本気Caは、発芽後に2回潅水を行っています。各試験区同様に発芽し、5cm程度まで生長してきた頃を見計らって、未熟堆肥と化成肥料の追肥を行いました。この目的は、軟弱徒長させ、立枯病を誘発させるためです。

すると、面白いことが起こりました。追肥から3日後には、立枯病が発生しましたが、本気Caの試験区は、発生率が低く、それも5,000倍区よりも2,000倍区で、かなり立枯病の発生が抑えられました。

ネギの試験区1.「本気Ca」は無施用

ネギの試験区2.
「本気Ca」を5,000倍で施用

ネギの試験区3.
「本気Ca」を2,000倍で施用

写真を見て、お分かりになりますでしょうか?クリックするとアップの写真が見れますので、ぜひじっくりご覧ください。これは、驚くべき病害抵抗性の発現だと思います。簡単な試験ですが、実際の圃場でも、同様の作用が起こりうることは十分想像できます。

この実験からわかることは、

  • 苦土石灰などの石灰資材だけではカルシウム吸収量が不十分であること
  • 本気Caを施用することで病害抵抗性が高まることが期待できる

ということです。

農産物の収量改善や品質向上、また病害抵抗性の向上を図りたいときにきっとお役に立てることと思います。本気Caを活用して、新しい農業技術の扉を開いてみませんか?

商品情報

資材の種類有機酸キレートカルシウム液肥(ホウ素入り)
容量2kg、10kg
性状やや粘性のある褐色液体
肥料成分有機酸キレートカルシウム(CaOとして) 8.95%
水溶性ホウ酸(B2O3として) 1.15%
pH6.1
主な内容【特殊肥料等入り指定混合肥料又は土壌改良資材入り 指定混合肥料の原料】
普通肥料(肥料の品質の確保等に関する法律第4条第1項第3号に掲げるものを除く)(5%以下):ホウ酸塩肥料
特殊肥料(95%以上):カルシウム肥料
※本商品には、本格にがり、純正木酢液を含んでいます。
使用量
(標準)
【潅水】
原液2~3kg/10aを300~1,000倍希釈して潅水(週1回程度)
【葉面散布】
2,000~5,000倍希釈(温州みかん・柑橘は1,000倍希釈~2,000倍希釈)
使用方法潅水、葉面散布
※サンビオティック資材との混用は可能ですが、市販のリン酸液肥との混用はできない場合があります。(化学反応し、濁りや結晶を生じる場合があります)
※高濃度または高頻度での葉面散布は、農産物が白く汚れる可能性がありますので、ご注意ください。(特にコーソゴールドやリン酸液肥との混用では、予想以上に汚れが目立つ場合があります。ブドウなど色の濃い作物では特にご注意ください。)
※点滴チューブでのご使用は問題ありませんが、使用後に真水を流すほうが詰まりにくくなります。
※農薬と混用して使用できます。(石灰硫黄合剤を除く)
農業資材の混合適用表はこちら
使用時期生長期(急激な細胞分裂期)、カルシウム欠乏時、生殖生長期、収穫期
使用頻度(標準)
および回数
週1回程度
※カルシウム欠乏時には、週2回程度
注意事項・食用、飲用ではありません。
・小児の手の届かない場所に保管してください。
・直射日光や高温になる場所での保管は避けてください。
・目に入った場合は即座に水で洗い流し、痛みがある場合は医師にご相談ください。
・リン酸を含む液肥と混用すると、化学反応し、濁りや結晶を生じる場合があります。
・石灰硫黄合剤等との混用はできません。
・使用期限はありません。
病害予防キャベツ・ハクサイの芯腐れ、葉枯症、イチゴ・トマトのチップバーン、リンゴのビターピット、ソラマメのシミ症、その他カルシウム欠乏症
その他ワックス層の発達、作物の病害虫抵抗力向上、生殖生長促進、果実の糖度や食味の向上、根菜類の肥大・収量増、日持ち・貯蔵性の向上、ミカンの浮皮防止、その他の生理障害の予防など
果菜類トマト、キュウリ、ナス、イチゴ、ピーマン、スイカ、カボチャ、ゴーヤー、インゲン、キヌサヤ、スナップ、大豆、小豆など
葉茎菜類アスパラガス、ホウレンソウ、レタス、キャベツ、ブロッコリー、タマネギ、ネギ、ニンニク、ミント、シソ、バジルなど
根菜類ゴボウ、ダイコン、ニンジン、サトイモ、ジャガイモ、ショウガなど
果樹類ミカン、雑柑、ブドウ、ナシ、リンゴ、カキ、モモ、マンゴー、パッションフルーツ、キウイ、ブルーベリーなど
花卉類バラ、キク、カーネーション、ストック、トルコキキョウなど
水田コメ(水稲)、レンコン、ミズイモ、ワサビ、イグサなど

よくあるご質問

本気Ca(マジカル)の主な特長は何ですか?

本気Caは、カルシウムとホウ素を含む液体肥料です。カルシウムは有機酸カルシウムとなっており、安定性が高く、水への溶解度が非常に良いものになっています。そのため、一般的にはカルシウム資材はりん酸と混用ができないですが、本気Caは比較的混用しても問題が出にくいものとなっています。

またホウ素は、細胞壁を強くかつ柔軟にする成分です。必要量は微量ではありますが、カルシウムと共に非常に重要な成分です。本気Caは、このように植物への吸収性と、栄養バランスを考えた非常に優れたカルシウム資材です。

有機酸キレートカルシウムという言葉は、科学的な用語ですか?

酢酸、ギ酸、クエン酸などの有機酸とカルシウムが反応して生成される化合物は、科学的には「有機酸カルシウム」と呼ばれ、この表現は正確です。これらの有機酸カルシウムは、厳密な意味でのキレート(錯体)構造を持たず、化学的には「塩」と分類されます。キレートとは、一つ以上の金属イオンが複数の結合点を持つ有機分子によって包括される状態を指しますが、これらの有機酸カルシウムはこの定義には当てはまりません。

しかし、農業資材の分野では、硝酸カルシウムや塩化カルシウムなどの無機カルシウムに比べ、より安定した結合状態を持つ有機酸カルシウムを広く「キレートカルシウム」と呼ぶことが多くなっています。この用語の使用は化学的な意味の拡大解釈に基づいていますが、すでに一般用語として普及しているため、当社(サンビオティック)ではこの表現を使用しています。これが正確な科学的用語の使い方ではないことで違和感をお持ちの方には、この場で説明させていただきます。

なお、木酢液や腐植酸などより複雑な有機酸の場合、カルシウムとキレート様の結合を形成する可能性があります。そのため、すべての有機酸カルシウムが化学的な意味での「キレートでない」とは限りません。この点もご理解いただきたく思います。

本気Caは葉面散布も効果がありますか?

葉面散布も効果的です。一般的には植物は葉面散布よりも、潅水で根に与えるほうが良く吸収します。
しかし、根が傷んでいるなどの根の状況が悪いときや、カルシウムやほう素が効きにくい土壌環境、天候、またはマルチ等によって潅水が難しい場合、その他の根から吸収しにくい場合は、葉面散布による施用が特に効果的となります。既定の希釈倍率で、週に1回程度の間隔で葉面散布をします。それよりも頻繁に施用してもかまいません。

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